「ありがとう」という感謝の言葉、
「すみません」という謝罪の言葉、
そして、「はい」という返事。
この3つは、子どもを教育しようとする場合に、いちばん初めに教えることではないでしょうか。私も幼いころから、両親に教わってきました。それくらい昔から大切にされてきた日本人の“こころ”なのだと思います。その背景には、仏教の教えがあります。
今はもうお亡くなりになられましたが松原泰道先生という禅宗のお坊さんがいらっしゃいました。101歳まで生きられた方です。松原先生は仏教の教えとは3つに集約されるといいます。
①厳粛(げんしゅく):今というひとときは二度と帰ってこない。→ありがとう
②敬虔(けいけん):「おかげさまで」。自分だけの力で生きている人はいない。→すみません
③邂逅(かいこう):めぐり合いによってその人の人生がある。→はい
さらに、この3つは日本語で表現すると、冒頭に述べた3つの言葉であるというのです。
死んだ人は二度と帰ってくることはない、そんな今を生きているから「ありがとう(有り難とう)」。
いろいろなおかげで自分は生きているけれど、そのご恩返しが〝済んでいない〟から「す(済)みません」。
天地が与えてくれためぐり合いには〝拝んで〟受けとるようにと「はい(拝)」。
私がこうした深い意味を知ったのは最近のことですが、何か自分の中にすとんと落ちてきた教えでしたので紹介致しました。「言霊」ともあるように、こうした言葉を大切にすることで、よりよい人生、よりよい社会になっていくのではないかと思っています。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
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