限られている「貯め期」

15年後の日本は、団塊の世代が80代後半、団塊ジュニア(私の世代です)が60歳を超えます。二世代の人口の塊がともに支えられる側になる社会で公的年金制度を維持するには、年金の受給開始年齢を70歳・・・いえ、75歳からという想定が必要だと思います。70歳まで就労期間を延ばしても、その後の5年間の「無収入期間」を想定しておかなくてはなりません。

月額30万円で生活をすると考えた場合、5年間で1800万円が必要という計算になります。言い換えれば、65歳時に1800万円の『生活のみに使える資金』があれば、無収入でも、年金受給までの期間をつなぐことは出来ます。(あくまで、年金だけで生活できることが前提の話ですが・・・)貯めることが難しければ様々な考えを持つ必要があります。

※例えば・・・75歳まで健康を保ち、
♦働いて収入を確保する
♦経験など生かして起業する(成功率は低いので注意です)
♦権利収入や不動産収入の仕組みを持つ
♦子供と一緒に暮らして援助してもらう

現実のような、そうでないような将来像ですが、20代~40代の方は今から準備を始めるべきだという事は現実でしょう。

「老後は現役の時ほどお金を使わないのでは?」という声もありますが、毎日が休日でせっかくできた自由時間。趣味や旅行や娯楽を楽しみながら、それなりにお金を使いながら、人生を謳歌したいと考える方が多いのではないでしょうか。

人生には限られた「貯め期(貯金しやすい時期)」があります

 1回目の貯め期は独身時代。

 2回目の貯め期は結婚後の共働きで子供がいない期間。

 3回目の貯め期は、子供が小学校に入学する前まで。

最後の貯め期は、子供が独立してから定年を迎えるまで。 

現役時代は、出費が大きくなってピンチを迎えても、毎月の収入があるので取り戻せますが、老後はそうはいきません。

自分が将来受け取る年金はいくらなのか?
自分が会社からもらえる年金や退職金はいくらなのか?
自分は何歳まで働き、いくらの収入が見込めるのか?
自分の老後の生活費は毎月いくら必要なのか?

貯める期間は案外短いものです。自分事と考え、「貯め期」を逃さないように行動していただきたいと思います。

 

ハセプロ代表取締役
感動終活コンサルタント
長谷川健