2月17日生放送(終了)
「長谷川健の福福シューカツ」(福島テレビ)
≪テーマ≫ 人生100年の時代
≪内 容≫ ダイジェスト版
〇1990年代のアイドル2人組といえば・・・
「きんさん、ぎんさん」ではないでしょうか。
お二人の100歳を過ぎても元気な姿は「理想の老後像」と言われ、毎年のようにメディアに取り上げられていましたよね。当時、100歳の方が身近にいるということは滅多になかったように思います。
最近になって「人生100年」という言葉を耳にすることが多くなりました。人生50年の時代から、人生100歳まで生きることを考えましょう!というのですから、驚いてしまいます。
〇現在の「平均寿命」は・・・
男性:80.98歳
女性:87.14歳
となっています。この平均寿命というのは0歳の子供がこれからどれくらい生きられるかを算出したものですよね。
これとは別にある特定の年齢について算出される「平均余命」というものも厚生労働省で出しています。
つまり、現在70歳の男性の方だと、平均15.72年ですから約86歳まで生きるということになります。現在90歳の女性ですと平均5.62年ですから約95.62歳となりますね。
また実際の生存する割合も報告されています。
女性の90歳を見てみると49.9%(2人に1人)、95歳では25.2%(4人に1人)となっています。
こうしてみていくと、結構な方が「100歳」近くまで生きる時代になったと感じます。
〇人生設計の多様化
100歳まで生きるとなると、いろいろな人生設計が必要になりますよね。
小説家の五木寛之さんは、人生を登山に例えて、50歳からの後半を「下山」の人生と表現しています。
▼50代「事はじめ」
これからはじまる、後半の人生を生き抜く覚悟を、心身ともに元気な時期から考え始める時期。
▼60代「再起動」
50代で思い描いた下山を、いよいよ実行する時期。実際にこれまでの生き方、生活をリセットする時期。
▼70代「黄金期」
下山の途中で、突然あらわれる平たんな丘のような場所を充分に楽しみ、活力を補充する時期。
▼80代「自分ファースト」
社会的しがらみから身を引き、自分の思いに忠実に生きる時期。
▼90代「妄想のすすめ」
たとえ身体は不自由になっても、これまでに培った想像力で、時空を超えた楽しみに浸る時期。
※五木寛之著『百年人生を生きるヒント』(日本経済新聞出版社,2017)
登山のプロは、登るときよりも「下山」に細心の注意を払うそうです。足への負担も下山時の方が大きく、ケガもしやすいといわれます。
つまり、登山も人生も、登り切ることよりも後半部分である「下山」が最も重要な場面であるということなんでしょうね。登り切った至福にずっとは浸かっていられないわけですから。「どんな登山(人生)だったか」を決めるのは「下山」の局面だといえるのではないでしょうか。
≪まとめ≫
「人と比べずに、自分の幸せを明確にすること。」
ご相談にこられて、積極的に終活に取り組み、いきいきとされているクライアントさんに共通するのは、自分の「価値観」が明確であるということです。
自分にとっての幸せとは何か。
自分は何が好きで、何が嫌いなのか。
そうした自分の価値観を明確にしていらっしゃいます。
みなさんは「下山の人生」をどう生きていきますか?
以上
来月の「シューカツ先生」は3月17日放送!!
お楽しみに!