ここ最近の個別相談の半数近くが、相続対策を含めた終活に関する相談です。クライアントの皆さんのお話をお聴きし、実際に対策のお手伝いをしていますと、進んでいく高齢化社会の問題がリアルに迫っている事を実感している今日この頃です。
元々、「死に方を考える」ことは海外に比べて、日本人は苦手とする分野です。これは、宗教観や教育の違いという見方もありますが、高齢化社会の先端を行く日本人こそ、自分の死について考える必要に迫られているような気がします。
老後に潜む5大不安要素は次の5つです。
- 健康不安→自立困難、要介護になったらどうしよう。
- 経済不安→年金減、収入減で生活費は大丈夫だろうか。
- 住宅不安→今の場所に住み続ける事が出来るだろうか。
- 孤立不安→一人ぼっちで生きるのは避けたい。
- 終活不安→元気なうちに片付けておかなくては・・・。
よく言葉にする「老後の備え」は不安と戦うための装備です。ただ漠然と不安を感じ、なんとなく世の中の流れに身を任せていても十分な装備は揃いません。それぞれの不安の正体を知り、対応策を考え、行動する事こそが不安解消に繋がり、安心して充実した老後を謳歌できるのではないでしょうか。
死生観を持つという事は、暗い話をするのではなく「これからこう生きるぞ!」という新たな目標を持つという事です。老後を本当に楽しむためにも、どうせ回避できない不安なら正面から向き合い、迎え撃っちゃいましょう!