24時間テレビで、血液のがんで余命半年と宣告された父親が妻と娘さんと3人で北アルプスに登山する内容を観ました。
父親の加治川さんは、限られた時間の中で娘さんにたくさんのことを伝えていました。娘さんはお父さんのことを知ろうとしました。その中で、娘さんが父親が友だちと登山している写真を見て「同じ景色を見たい」と思ったのがきっかけでした。
加治川さんは「余命が分かるのはさよならを言う準備ができる。それを生かした方がいい」と話していました。登頂した思い出はもちろん、番組に出演し、生き方を伝えるお父さんの姿は、娘さんの中に永遠に誇らしく遺ると想像できます。
親子と言っても、お互いのことを知らないものです。私にも今年社会人になった息子がいますが、今後は今まで以上に彼を知る機会が少なくなると予想しています。
親の余命がどれだけなのかは誰にもわかりません。
しかし、その日が近いことは、子は頭では分かっているはずです。
子供が小さいから親はいろいろ伝えておきたいわけではありません。高齢になっても親が伝えておきたいことはたくさんあります。”病”でも”老い”でもそれは同じこと。
子はたくさん質問してください。親は忙しくしている子に遠慮していまうものです。
「親孝行」の”孝”は老いていくのを子が大事にする意味と聞いたことがあります。
大事にするのは身体だけではなく”時間も”ではないでしょうか。
相続担当・終活カウンセラー:熊谷達子
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