”楽しい!”だけではもったいない

空港で外国人に「どうして日本に来たのですか?」と質問する番組がありますが、こちらからすると些細な事に思えることも、その人にとっては高いお金を払ってでも果たしたい目的なんだといつも神妙な気持ちになります。

なぜ人は旅行に行くのでしょう。

日本交通公社が毎年行っている意識調査から2008年と2018年を比較してみました。

「旅先のおいしいものを求めて」「日常生活から解放されるため」については、どの年代、性別においてもずっと変わらず上位3位に入っています。
私が着目したのは、伸びた点です。
「美しいもの・未知のものに触れる」「感動したい」「家族の親睦を深める」「思い出を作る」
この結果から、インターネットの普及で、情報収集や手段(手配)が容易になり夢が叶い易くなった。
また、AIの発達、災害の増加等から、形のないものを大切にする気持ちが高まっているのではと推測しました。

因みに、私は、調査ではほぼ最下位の「自分をみつめるため」が1番の動機です。
高校2年生の時にバイト代で行ったホームステイ先で、世界の広さと、自分が生きている世界の狭さに衝撃を受けました。
そのちっぽけだという気持ちが、逆に私らしく生きようと思わせてくれたので、未だにその「ちっぽけな自分」を味わい、リセットしに出かけていきます。
「次、行ってみよー!」と元気になります。

夏休みが近くなり、旅行の計画を立てている方も多いでしょう。
次の旅行に期待することや目的、行ってみてどうだったのかを話してみるのも、より親睦を深め、感動することに繋がり、そこからの更なる発見や気付きがあるかもしれません。

 

オフィスリーダー 熊谷達子