ありがとう、忘れないよ

先日、父方の叔母が亡くなりました。
数年前まで約14年間、仕事関係で平日は毎日顔を合わせていました。
「5分だけね、顔見に来たよ!」と差し入れを持って来ては50分も居て(笑)
いろいろな話をしてくれました。
何度も大病をして調子が悪い日も多かったのですが、お客様だけではなく、具合が悪くて受診した先の医師にまでも笑顔で対応してしまうサービス精神が旺盛で「見た目は貴婦人、中身は少女」そんな人でした。

叔母が亡くなった時、私はハワイに行っていました。
そこで今考えると不思議なことがあったのです。
観光中に急に叔母の思い出話をしたり、夜、なんとなくiPadで昔の写真を見ていたら、ずっと見つけられなかった叔母と行ったお花見の写真が見つかったり…

帰国翌朝、叔母に会うことが出来ました。
戒名を見て驚きました。「桜」の文字が入っていたのです。
家族が棺に入れた洋服と靴は、私が思い出話をしていた時に思い浮かべた叔母が着ていたもの。

そして、遺影は優しく微笑む、私が撮った写真でした。

桜の日本での花言葉は「精神美」「優れた美人」「純潔」。
フランスでは「忘れないで」
叔母と過ごした14年間の思い出は、誰も書き換えることの出来ないかけがえのないものです。
私も叔母のような可愛いおばあちゃんになれるように顔晴っていきたいと思います。

 

オフィスリーダー 熊谷達子