変わるガン治療、変わるガン検診

京都大学特別教授の本庶佑氏が、ガン免疫治療薬「オプジーボ」の開発に大きく貢献し、
今年のノーベル医学・生理学賞を受賞しました。

現在、そのオプジーボを用いた治療で保険適応になっているのは、皮膚ガン・肺ガンの中の一種などまだ数種類。全てのガンに効果が確認されている薬、保険適用の治療は未だ無いのです。

また、線虫を使ったガン検査を、健康診断に安価で組み込む計画が、来年末の実用化に向けて進んでいます。一滴の尿からガンの匂いをかぎわける線虫を活用すると、ステージ0やⅠでもガンを発見。治療開始が早くなるため、完治率や生存率が上がると期待されています。

これらの内容から、次の点が考えられます。

① 保険適応でない治療がまだあるということは、費用を準備出来るか出来ないかで治療が大きく変わってしまう。それは、残りの命にかかわってくること。
② 症状が出ていないステージ0や1でガンが判明することで、ガン保険加入が難しくなると予想され、この制度が始まることで、ガン保険が販売されなくなる可能性もある。
③ ステージ0や1から治療を始めることで、国の予算に更に負担がかかり、自己負担の割合が増えると推測される。

「健康だと思っていた」と後悔しないよう、治療のために、仕事ができない期間の収入のために、家族の生活保障のために。これからの大切な時間のために、今、必要な準備をしましょう。

 

オフィスリーダー 熊谷達子