啐啄同時(そったくどうじ)

春ですね・・・暖かくなり過ごしやすい日が続くようになりました。

春は巣立ちの季節でもあります。

私の息子もこの春から大学へ進学することになりました。塾も行かず国立大学を目指し勉強してきた息子。よく頑張りました。これから親元を離れ大学の寮で生活していきます。食事など心配な点もありますが、数か月前から自分で夕飯を作り料理の練習をするようになっていました。私の分も作ってくれているので、仕事を終えて帰ると食事の準備がきちんとできていました。とても有難い、幸せな数か月間でした。

息子の巣立ちを前に、ふと思い出したことがあります。

私が通っていた中学の玄関には、「啐啄同時」と書かれた大きな書が飾られてあります。数年前にPTAの集まりで行ったとき目に留まりどんな意味かと調べてみると、なるほどなぁ・・と思う禅の言葉でした。

雛と親鳥でわかりやすく例えると、啐啄同時の「啐」は内側から雛が卵の殻をつつくこと。そして「啄」は外側から親鳥が殻をつつくことだそうです。

雛は自分のくちばしで卵の殻をつつき生まれてきます。少しづつ時間をかけて自分で自分の殻を一生懸命に割っていきます・・・。

親鳥は子供のペースに合わせてその行動を応援するように、外から殻をつついていきます。

雛がまだつつこうとしていないのに、親鳥が先につついて殻を破ってしまうと雛は生まれることができないそうです。

親鳥と雛のタイミングがぴったり合えば、雛は元気に生まれてくることができるというわけです。

早すぎても遅すぎても上手くいかない・・・

子供が成長しようとしている時をしっかり見計らって、親がサポートする絶妙なタイミングがとても大事だということです。

私も大人になろうとしている息子の成長を見守り、ここぞというタイミングで手助けができる母親になりたいと思います。

ここまで成長してくれて「ありがとう」

あなたがいてお母さんはとても幸せです。

 

保険部 赤井 てるみ