私は小学生の頃、地区の少年ソフトボールチームに所属していました。試合中によく、監督から「自信を持て!」とゲキを飛ばされていたことを思い出します。きっと今も、教育のあらゆる場面で「自信を持て!」という言葉は使われていることでしょう。
しかし、「自信を持つ」とは、一体どういう事なのでしょう?
「どうもこうも、自信を持つってことは自信を持つ事でそれ以上の説明は無いべ」「自分を信じること」などの答えが返ってきそうですが、いざその考え方を説明しようとすると意外に難しいものです。果たして、子供たちは自信を持つということはどういうことかをしっかりと理解できているのでしょうか。
日頃、中小企業のコンサルティングしていますと、自信を持つという言葉の意味は理解していてもその考え方を持ち合わせていない社員さんが多くいて、「自分はなんの実績もないし能力も高くないから、自信を持てって言われても、どうやって自信を持てばいいのかわからない」というコメントが返ってきます。
「自信」という言葉は、自分を信頼すると書きます。人は信頼した人の事を好きになります・・・というより、好きだから信頼すると言い換えた方がふさわしいかもしれません。という事は、「自信を持つ」ためには、まず「自分を好きになる」必要があるわけです。では、自分を好きになるためにはどうしたらよいかといえば、短所は無視して、長所ばかりを箇条書きでどんどん紙に書くことをオススメします。
長所といっても小さなことで充分で、例えば「人の話を聴くのが得意」「笑顔」「力持ち」「声が大きい」「字がきれい」「手先が器用」など、とにかくたくさん書き出します。そしてそれを眺めて、いくつもの長所がある自分を認めてあげるんです。
自信を持つという事は自分を好きになるということなんですね。
代表取締役 長谷川 健