営業の最大の喜び

 

昨年のことになりますが、私の留守中、

「今月中にあと5個売らないとクビになるんです。なんとかお願いします!」

と、ある置き薬メーカーの営業マンがやってきました。スタッフが丁重に断ったところ、肩を落として帰ったそうです。

私はその話を聞き、その営業マンが可哀想だなと感じました。・・・と言っても、彼が売れずに困っている事やうちに断られた事が可哀想なのではありません。彼は営業という会社の看板職に就いているのに、そんなセールス方法しか出来ず、営業の本当の喜びを味わえていないという事が可哀想だと思うのです。

保険営業のイメージもおそらく、これに近いことでしょう。

昔からあるこの「お願い営業」は、親戚知人などに、少しは協力してもらえるかもしれませんが、間違いなくすぐに尽きてしまいます。私も、20年程前、保険会社の研修生時代には、「とにかく多くの軒数を廻って売り込みなさい」「断られても何度も通いなさい」などと教わり、こちらの都合で飛び込み訪問をしましたが、嫌で嫌で仕方ありませんでした。

実際のところ、営業に携わるほとんどの人が、売ることをせずに相手に喜んで頂く行動さえしていれば自然と契約が集まってくるという事を知りません。

世の中、周りから「ありがとう」と感謝される営業マンだらけになったら、かなり良い世の中になっていくはずです。

そしてそれこそが、営業の最大の喜びであると私は考えます!

 

毎月開催中の「営業の学校」もどうぞお楽しみに♪

来月は2月21日(水)19:00~21:00

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代表取締役  長谷川 健