何回も読みたくなる本。皆さんにはありますか?
今日は、私が好きな本をご紹介します。
♢宮澤章二さんの詩集『行為の意味』宮澤章二記念館 羽生市より
2011年の東日本大震災後のCMで繰り返し流れていました。
~こころは誰にも見えないけれど こころづかいは見える~
高校生が席を譲りたいのに譲れない。でも、最後に石段をのぼるおばあさんに寄り添う。
・思春期の子どもたちのために作った宮澤さんの詩
入試等でよく使われると聞き、もともとは息子に買った本でした。
年始に久しぶりに読んでみたら数年前よりも心に沁みて涙・・・外出前だったので慌てて化粧直し(笑)
・私が読書を好きな理由
本は疑似体験をさせてくれるだけでなく、自分と向き合う素晴らしいツール、私のスキャナーです。
以前読んだ時と現在ではワタシが変わっていたのですね。
職場が変わり、立場が変わり、何より「ワタシ」としての時間が増え、母親の目から「一人のヒト」として物事を見るようになったと感じます。
1冊読み切るのは苦手という方。「詩」はいかがでしょうか?
2018年がスタートしました。毎日を大切に過ごしたいですね。
最期に『行為の意味より』ひとつご紹介します。
♢新しい今日を
消えてしまったものが たくさんある
これからやって来るものも たくさんある
消えてしまったものが なつかしいときは
しばらく うしろを振り向けばよい
けれど 振り向いてばかりいるのは愚かだ
うしろは見えても 前の風景が見えない
私たちの人生は つねに前方にある
前方にあるからこそ 人生はつねに新しい
これからやって来るものは たくさんある
数えきれないほどのものが私たちを呼ぶ
無数の未知なるものとの出会いを求め
つねに<新しい今日>を充実させていこう
オフィスリーダー 熊谷達子