先祖の歴史に思いを馳せる

先祖がどんな人だったのか知っていますか?

父方の祖父は畳職人でした。
母方の祖父は印鑑の職人でした。
一度もあったことのない二人ですが、小さい頃からとても気になる人でした。

その「血」のせいか、知人に「仕事が職人的だ」と言われたことがありますが
ただ単に頑固なだけではないかと思います(笑)

母の実家は江戸時代から続く印房で、もし継いでいたら母は15代目。
でも継がなかったことを母はずっと気にしていたようでした。
母は75歳。私に出来ることは?

私はそのお店に行って事情を話しました。
代表ご夫妻は温かい方で、伝え聞いたことを熱心に話してくれました。
曽祖父宛の葉書を額に入れてお店に飾ってあり、看板と歴史を大切にしてくださっていることに胸が熱くなりました。

母は私がつながったこと、親戚が代表と交流があると知り「嬉しくて感無量。とても安心した」と泣いていました。私は自然と母の代わりに終活をしていたことに気付きました。

母の胸のつかえを取り、新たな情報、新しい縁、希望をもたらした終活。
私にとっては、一旦立ち止まって人生を振り返り、現在を確認し未来を考える機会となりました。

目に見えるもの、形あるものを整理するだけではなく『ルーツを探りそれを伝える』
これも大切な終活のひとつなのではないでしょうか?

先祖を知る人や伝えてもらえる時間は少ない・・・
年末年始に家族や親戚が集まったら、先祖の歴史に思いを馳せてみてはいかがでしょうか。

 

オフィスリーダー   熊谷達子