2016年の話になりますが、イチロー選手が日米通算4257安打を達成しましたよね~。
達成後の彼のインタビューが忘れられません。
「子供の頃から、人に笑われてきたことを常に達成してきている自負はあります。小学生の頃、毎日練習して近所の人から『あいつプロ野球選手にでもなるのか』と笑われた。悔しい思いもしましたが、プロ野球選手になった。アメリカに行く時も『首位打者になってみたい』と言って笑われた。でも、2回達成したり・・・。常に人に笑われてきた歴史、悔しい歴史が僕の中にあるので、これからもそれをクリアしていきたい」
そう語る彼の目が印象的でした。
悔しさというエネルギーをプレーにどう活かしてきたのか、一体どれだけ影で努力をしてきたのか、想像すると胸が熱くなってきます。
彼は天才と呼ばれるけどそれ以上に、影で人の何倍も努力をして、その魂を世界にみせてくれた人。勇気をもらったニュースでした。
私も16年前に、父である先代の社長が他界し、29歳で社長に就任してからの数年は、社内外ともに逆風が吹いてきて、悔しくて悲しくて、よく車の中で泣いたり叫んだりしていました。自分の力の無さと新しい道を切り拓くことの大変さを実感しながらも、理解して応援してくださる方々の言葉を励みに、パワー全開で頑張っていたように思います。あの頃の体験がなければ今の自分はなかったかなあ・・・と思うことがよくあります。
我々には悔しさというエネルギーの他にも、不安というエネルギー・イライラというエネルギー・悲しみというエネルギー・妬みというエネルギー・後悔というエネルギーなど、いろんなエネルギーがあります。
「負」と考えずに、そんな感情の自分も肯定しながら、イチロー選手や多くの成功者のように、それらをうまく活用して次に繋げられる自分でありたいものです。
長谷川 健