「体験」のちから

私はある日を境に、大嫌いだった本が大好きになりました。

今回は、本を好きになるきっかけとなった体験について紹介しようと思います。

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私は、本が嫌いでした。

それなのに小学生の時には、朝の時間に『10分間読書』があったり、毎日の宿題に『音読カード』が課され、教科書を親の前で嫌々読んだものです。また長期の休みには『読書感想文』が宿題のひとつにあり、(今だから言えますが…)本を読むことすら嫌で「代わりに書いて!」と親に頼み込んだこともありました。

「本を読みなさい」「本を読むことは大切だ」と大人から言われるたびに、比較的活発的な性格だった私は「読書なんかつまらない!外で遊んだほうがいい!!」と反発したことだってあります。このように当時の私には「読書の楽しさって何なのか」全く理解できなかったんですよね。

そんな私が初めて本を1冊読み切ったのは、恥ずかしながら大学3年生の夏でした。そのときも半強制的に読まされたので、「読まざるを得ないから読んだ」という感じでしたが・・・(笑)。しかし、これが私の本を好きになるきっかけになりました。

その本はヴィクトール・フランクルの『夜と霧』でした。(東日本大震災の時にも、絶望的な環境でどう生きるか・その状況をどう考えるかといった内容が被災者の心を打ち、再び話題となりました。)

この本を読んだときの私はというと、大学入学早々に大好きなバスケットを辞め、人間関係にも悩み、人生を投げ出しているような状態でした。バスケットに費やしていた時間がすっぽりと空き時間になったので、「仕方ないから読んでやろうじゃないか」という気持ちで、本をめくり始めました。1枚めくって、もう1枚めくって・・・といつの間にか没頭していました。ストーリーと自分の状況とを重ね合わせていたのでしょう。そこで、次の2つの言葉に出会いました。

 

「苦しみの中にこそ、幸せがある。」

「“わたしたちが生きることから何を期待するか”ではなく、むしろひたすら、“生きることがわたしたちから何を期待しているのかが問題なのだ”」(当時の私の解釈:「人生は決して私たちを見捨てたりはしない。むしろその出来事の意味を私たちに問い続けている。」)

 

「生きていることにもうなんの期待ももてない」という私の考え方は、この2つの言葉によって180度転換されました。衝撃的な体験でした。自分の表情にも声にも明るさが戻った瞬間でした。そのときはじめて「本は人生・心を豊かにしてくれるものだ」ということに心底納得しました。この体験は、私の人生のターニングポイントのひとつになっています。

まさに、国民教育の師父である森信三先生がおっしゃっている「人間は一生のうち逢うべき人(本)には必ず逢える。しかも、一瞬早すぎず、一瞬遅すぎもしないときに。」という言葉にも合致する体験でした。

 

これを機に読書しないと眠れない!というほど本が好きになりました。

本のおかげで

たくさんのと出会い、

たくさんの人生と出会い、

たくさんの感動と出会い、

たくさんの発見と出会うことができました。

今では私の人生に欠かせないものとなっています。

 

ひとつの体験(感動)が人生を変える。

 

こうした体験(感動)を、

この仕事を通して皆様に提供していきたいです。

 

 

研修・コンサルティング事業部