よく「観て」ください

連日トップニュースはコロナウィルス。
医師の指示で帰宅した後亡くなったという報道もありました。

コロナウィルス感染に伴って衛生環境に気を付けているため今年はインフルエンザは話題になっていませんが、私は毎年冬になると思い出すことがあります。

息子はもうすぐ卒園の3月2日にインフルエンザ脳症になり入院しました。
発熱した息子を迎えに行くと、おでこに冷えピタを貼られていました。
前日も謝恩会の打合せで時間休を取っていたので、息子は「昨日もお仕事休んだのにごめんね」と大人びたことを言い、何故か胸騒ぎがしたのを覚えています。

その日は発熱して直ぐだったのでインフルエンザと診断されませんでしたが、翌朝土曜日、高熱なのにやけにハイなっているのが気になり再受診。病院に行く車の中で意識が無い状態になりました。
インフルエンザでした。その内、容体が悪化し、個人病院から救急車で総合病院へ搬送。
なかなか大人でも使わない乱暴な言葉を吐き大暴れ。大人6人がかりで押さえつけCTを撮りました。脳に水分がたまってシワが無くなるほどの脳浮腫になっていました。
水分を出す点滴ををしたり、後遺症があるかもという承諾書に署名をしたり、生きた心地がしませんでした。

卒園式にも出て、後遺症もなく今は成人しました。

あの土曜日に受診が遅れていたら…「なんかおかしい」という感覚を無視していたら…
今でも考えるとゾッとします。
風邪なのかインフルエンザなのか、コロナウィルスなのか。いつも見ている家族の見立てとカンはとても重要だと思います。特に、小さい子は表現することが難しい。離れて暮らす家族のこともオンラインできっと気付けるはずです。

よく「観て」ください。

 

オフィスリーダー 熊谷達子