【心を磨く】「人間」と「ゆうれい」!?

千年もの歴史を持つ石川県の本誓寺(ほんせいじ)には、たくさんの宝物があり、そのひとつに石田幽汀という方が描いた幽霊の絵があるそうです。その絵について、住職の松本梶丸先生は法話で次のように説かれました。

幽霊には3つの特徴があり、それぞれに意味があります。

➀乱れた長い髪を後ろに引いていること済んでしまってどうにもならない過去をいつまでも引きずり、心がうしろにばかりとらわれている様。

②両手を弱々しく前へ出していること…くるかこないかわからない未来をこうなったらどうしよう・・・などとただただ不安にかられ一喜一憂している様。

③足がないこと…今この一瞬、今ここを感じることができず、心があっちへいったりこっちへいったりしている様。 を表しているようではないですか。

私たちは、人間でありながら幽霊のように生きてはいないか。そうした「生きる上での心の在り方」について疑問をいだかせてくれるお話です。人間は、曖昧さをもちながらも自分で決断しながら生きていく生き物。その判断材料に使うのが「過去」「現在」「未来」なんだと思います。今が良ければ過去の経験を肯定し感謝する、一転して悪くなれば過去のせいにする。未来に心躍らせていたかと思えば、現実とのギャップに心乱され・・・。事実をどう解釈し受け入れればよいかという人間の思考の様を幽霊と例えられたのかもしれません。「過去」と「未来」にばかり縛られ、一瞬しかない「今ここ」を感じながら生きることを疎かにしていないだろうか。今をありのままに受け入れる強さと素直さを養うために日々精進していきたいと思います。

 

終活・相続事業部
研修・コンサルティング事業部

遊佐 奈央子