「物」「事」に片を付ける

「老前整理」という言葉を聞いたことがありますか?

老前整理とは、生きているうちに身辺や財産の整理をすることをいい、最近は20代や30代といった若い世代も始めている「終活」のひとつです。

先日、20年住んだ賃貸物件から引っ越しました。片付けを始めてみたら不用品の山。
次々いっぱいになるゴミ袋と大量の「モノ」に心が折れそうでした。
仕事をしながら、短期間でやるのはかなり疲労しました。
「いつか使える」と粗品の日用品があったのに買っていたり…
一か所にまとめていたはずの息子の思い出の品が違う部屋から出て来たり…

反省の毎日。

♦遺品整理は、亡くなった後に家族が行い、物の処分や相続が目的
♦生前整理は、本人や家族が行い、将来の家族の負担を減らし、快適な老後の生活が目的
♦老前整理は、本人が行い、現在の快適な生活と今後の人生の希望に近づけることが目的

近年、日本のあちこちで避難勧告が出る程の様々な自然災害が頻繁に起こっています。
晩婚化や少子化も進んでいますから、万一の事を考えまとめておくことは必要不可欠と言えるでしょう。

老前整理によって不要なものを減らし、どんな財産を有しているのかを把握出来れば、現在と死後の希望を叶えるための選択肢が見えてきます。

今回、整理をしながら子育てとは違う子供への責任が生まれ、これからやるべきことが明確になりました。

「家族に迷惑をかけないように生きたい」というフレーズをよく耳にします。
老前整理や生前整理、これは、生活のサポートの受ける前に済ませておかなければならない義務であると強く感じました。

 

オフィスリーダー 熊谷達子