薬と運転

今年の6月にお笑いコンビ「インパルス」の堤下敦さんが睡眠導入剤と抗アレルギー剤を服用したうえで運転したした結果、物損事故を起こし、後に書類送検されました。

この事故で違反となったのは、次の2つです。

・道路交通法第66条

「何人も、過労、病気、薬物の影響その他の理由により正常な運転ができないおそれのある状態で車両等を運転してはいけない」
・第72条第1項後段

「当該車両等の運転者(運転者が死亡し、又は負傷したためやむを得ないときは、その他の乗務員。以下次項において同じ。)は、警察官が現場にいるときは当該警察官に、警察官か現場にいないときは直ちに最寄りの警察署(派出所又は駐在所を含む。以下次項において同じ。)の警察官に当該交通事故が発生した日時及び場所、当該交通事故における死傷者の数及び負傷者の負傷の程度並びに損壊した物及びその損壊の程度、当該交通事故に係る車両等の積載物並びに当該交通事故について講じた措置を報告しなければならない。(警察への報告義務)」

 

ん~・・・難しい、長い。

これは簡単に言うと「運転するのが難しい状態では運転してはいけない」「事故を起こしたら警察に通報しなければならない」というルールを守らなかったということになります。

この内容で書類送検?と最初は思っていたのですが、さらにその後の報道で免許取り消しになるという記事を発見しました。

過去に違反歴がなければ一発で免許取り消しになる点数は最低で15点になります。上記のものは安全運転義務違反くらいで点数は2点程度のはずなのにどうして?

そこからさらに調べた結果、わかりました。実はこの事故には

「麻薬等運転」

という違反も適用されていました。

違反時の点数はなんとおどろきの35点!

酒酔い運転と同じ点数です。どちらも運転困難な状態で運転するといった共通点がありますから、ある意味当然なのかもしれません。この点数では免許はもちろん一発取り消しになります。さらに3年間は再取得ができません。

この違反、内容は麻薬などの薬物の影響により正常な運転が困難な状態で自動車などを運転することというもの。この薬物というところがネックでありまして、運転の障害となるような作用をもたらす薬剤全般を示しています。

これは風邪薬や、今回の事故の原因になった睡眠導入剤、種類によっては抗がん剤もあったりと、様々な種類の薬剤が該当しています。簡単な表が下記のホームページにありますので見てみてください。

参考 表1. 使用中は運転等をしてはいけない一般用医薬品・要指導医薬品の例(独立行政法人医薬品医療機器総合機構様のホームページより)

最近は病院で薬を処方されるときは先生や薬剤師さんが内容を詳しく教えてくれます。しかし市販の薬となると購入時にこちらから確認するか、成分を調べてみるか自分で動くしかありません。もし、皆さんが普段、服用されている薬に表に当てはまるような物があれば、一度お医者さんや薬剤師さんに相談してみるのもいいかもしれません。

今回の堤下さんの事故は物損程度で済みましたが、もし、道路に出た後で効果が出てしまっていたらと考えるとぞっとします。

皆さんが安心で安全な運転ができるよう、加害者や被害者にならぬようお祈りいたします。

 

保険部 遠藤泰隆

 

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